ベクトルの外積の定義

任意の2 つのベクトル,$\vec{a},\vec{b}$ に対して外積という演算$\vec{a} \times \vec{b}$ を次のように定義する.

ベクトルの外積の定義の図その2
ベクトルの外積の定義の図その1
  1. $\boldsymbol{ \vec{a} \neq \vec{0}}$ かつ $\boldsymbol{ \vec{b} \neq \vec{0}}$ のとき

    $\vec{a}$ と$\vec{b}$ を含む平面内で,$\vec{a}$ の向きから$\vec{b}$ の向きへの回転を考える.$\vec{a} \times \vec{b}$ は,このような回転により右ねじが進む向きをもつベクトルであり,大きさは$\vec{a}$ と$\vec{b}$ によって張られる平行四辺形の大きさとする.

  2. ベクトルの外積の定義の図その3
  3. $\boldsymbol{\vec{a} = \vec{0}}$ または $\boldsymbol{\vec{b} = \vec{0}}$ のとき

    \[\vec{a} \times \vec{b} = \vec{0}\]

    とする.