等差数列の一般項

この等差数列の第 $N$ 項つまり一般項 $a_N$ は

「第 $N$ 項は初項 $a$ に $d$ を $N−1$ 個加えたもの」

と考えて

\[a_N=a+(N−1)d\]

となるのはすぐにわかるだろう.

また,漸化式 $(1)$ から一般項 $a_N$ を求める方法もみておこう.

STEP1

漸化式を $a_{n+1}−a_n=d$ と変形し, $n$ に $1,2,3,\cdots,N−2,N−1$ を代入し,得られる式を縦に並べておく.

\begin{array}{rlclcl} a_2&-&a_1&=&d\\ a_3&-&a_2&=&d\\ &&\vdots&&\\ a_{N-1}&-&a_{N-2}&=&d\\ a_N&-&a_{N-1}&=&d \end{array}

STEP2

すべての式の辺々を加え合わせる.

\begin{array}{rlclcl}&a_2&-&a_1&=&d\\&a_3&-&a_2&=&d\\&&&\vdots&&\\&a_{N-1}&-&a_{N-2}&=&d\\+)&a_N&-&a_{N-1}&=&d\\\hline&a_N&-&a_1&=&(N-1)d\end{array}

よって, $a_1=a$ であることに注意して,次式を得る.

\[a_N=a+(N-1)d\]