$y=ax^2+c$ のグラフ

次に、$y=ax^2+c$ のグラフについて考えてみよう。これは2次関数 $y=ax^2+bx+c$ において、$b=0$ の場合である。例として2つの2次関数 \[y=2x^2~,~y=2x^2+1\] の関係を考えてみよう。

$2x^2$ と $2x^2+1$ の関係

$2x^2$ と $2x^2+1$ の関係

$y=2x^2+1$のグラフ

$y=2x^2+1$のグラフ

上の表から、$y=2x^2+1$ のグラフは、$y=2x^2$ のグラフを $y$ 軸方向に $1$ だけ平行移動した放物線であるとわかる。

この平行移動によって、放物線の軸が $y$ 軸から変わることはない。しかし、頂点は移動し、原点より $y$ 軸方向に $1$ 大きい点 $(0,~1)$ であることがわかる。

$y=x^2+c$ のグラフ

$y=ax^2+c$ のグラフは、$y=ax^2$ のグラフを
「$y$ 軸方向に $c$ だけ平行移動」
した放物線である。このとき、軸は $y$ 軸(直線 $x=0$)、頂点は $(0,~c)$ となる。