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与えられた3点を通る円の方程式

無題

無題

どんな三角形も,外接円はただ1つに定まった. これは,(同一直線上にない)3点を通る円周がただ1つに定まることを意味する.

円の方程式〜その2〜

  1. A(3, 0),B(0,2),C(2, 1)の3点を通る円の方程式を求めよ.

  2. A(3, 1),B(4,4),C(1,5)とする.ABCの外接円の中心と半径を求めよ.

  1. 求める円の方程式をx2+y2+lx+my+n=0とおく.

    Aを通ることから

    32+02+l3+m0+n=0

    Bを通ることから

    02+(2)2+l0+m(2)+n=0

    Cを通ることから

    (2)2+12+l(2)+m1+n=0

    である.これらを整頓して,連立方程式を得る.

    { 3l+n=92m+n=42l+m+n=5

    上の式から順に,,とする

    (2)+2×(3)より

    2m+n=4+)4l+2m+2n=104l+3n=14

    3×(1)(2')より 13l=13となってl=1(2),(1)からm, nを求めればよい

    これを解いて (l, m, n)=(1,1,6). よって,求める方程式はx2+y2xy6=0である.

  2. ABCの外接円は3点ABCを通る円に一致する. その方程式をx2+y2+lx+my+n=0とおく.

    Aを通ることから

    32+12+l3+m1+n=0

    Bを通ることから

    42+(4)2+l4+m(4)+n=0

    Cを通ることから

    (1)2+(5)2+l(1)+m(5)+n
    =0

    である.これらを整頓して,連立方程式を得る.

    {3l+m+n=104l4m+n=32l5m+n=26

    上の式から順に,,とする

    (4)(5)より

    3l+m+n=10)4l4m+n=32l+5m=22

    (5)(6)より

    4l4m+n=32)l5m+n=265l+m=6

    (4’)(5’)を連立して(l, m)=(2, 4)(4)からn=8

    これを解いて (l, m, n)=(2, 4,8).よって,ABCの外接円の方程式は

    x2+y22x+4y8=0

    平方完成型に変形すると (x1)2+(y+2)2=13 となり,

    ←中心と半径を求めるため平方完成型に変形

    ABCの外接円の中心は(1,2),半径は13である.

    【2.の別解(略解)】

    ←もちろん1.も同じようにして解くことができる.

    外接円の中心をO(x, y)とすると,OA=OB=OCであるので

    {(x3)2+(y1)2=(x4)2+(y+4)2(x3)2+(y1)2=(x+1)2+(y+5)2

    これを解いて(x, y)=(1,2),外接円の半径は OA=22+(3)2=13