ボールと箱のモデル4

説明文

説明文

$_{5}\mathrm{C}_{3}$ の定義は

「区別する5個のものから3個とりだして作る組の総数」

であったが,これはボールと箱のモデルを使って

「区別しない3個のボールを,区別する5個の箱に多くても1個配る場合の数」

といいかえることができる.これは,次のように説明できる.

準備として,3つのボールは区別しないでそれを $\bigcirc{}$ , $\bigcirc{}$ , $\bigcirc{}$ とし, 箱は区別するので番号をつけ,それをとしておく.

3つの区別しないボールを,5つの区別する箱に高々1個配る場合の総数は,結局5つの箱からボールを入れるための箱を3つ選ぶ 選び方と等しくなり,これは「区別する5個のものから3個とりだして作る組の総数」と考えることができるので $_{5}\mathrm{C}_{3}=\frac{5\cdot4\cdot3}{3\cdot2\cdot1}=10$ 通りとなる.

一般に,次のようにまとめることができる.

組合せ $_{n}\mathrm{C}_{r}$ のボールと箱のモデル

組合せ $_{n}\mathrm{C}_{r}$ はボールと箱のモデルを用いて

「区別しない $r$ 個のボールを,区別する $n$ 個の箱に高々1個配る場合の総数」

と考えることができる.