整理して考えるということ
表でまとめる
まずは、表でまとめてみる。
- 正四面体のさいころを振った場合
- 順列でまとめた場合 123411,12,13,14,121,22,23,24,231,32,33,34,341,42,43,44,4 各マスの左側の数字が1回目に出た目、右側の数字が2回目に出た目を表す。
- 組合せでまとめた場合 123411,1ーーー21,22,2ーー31,32,33,3ー41,42,43,44,4 1回目と2回目に出た目の順番は区別しないので、上の表で、例えば「2,1」と「1,2」は同じものとなり、この表には片側の「1,2」のみ記される。
- カードを引く場合
- 順列でまとめた場合 12341ー2,13,14,121,2ー3,24,231,32,3ー4,341,42,43,4ー 各マスの左側の数字が1回目に引いたカード、右側の数字が2回目に引いたカードを表す。同じカードは2度引けないので、例えば「1,1」などはない。
- 組合せでまとめた場合 12341ーーーー21,2ーーー31,32,3ーー41,42,43,4ー 1回目と2回目に引いたカードの順番は区別しないので、上の表で、例えば「2,1」と「1,2」は同じものとなり、この表には片側の「1,2」のみ記される。
樹形図でまとめる
今度は、同じ内容を枝分かれした木のような形の樹形図 (tree diagram)でまとめてみる。
- 正四面体のさいころを振った場合
順列でまとめた場合
左側の数字が1回目に出た目、右側の数字が2回目に出た目を表す。
組合せでまとめた場合
1回目と2回目に出た目の順番は区別しないので、上の図で、例えば「2,1」と「1,2」は同じものとなるので、この図には片側の「1,2」のみ記される。
- カードを引く場合
順列でまとめた場合
左側の数字が1回目に引いたカード、右側の数字が2回目に引いたカードを表す。同じカードは2度引けないので(例えば「1,1」などはない)、除外してある。
組合せでまとめた場合
1回目と2回目に引いたカードの順番は区別しないので、上の図で、例えば「2,1」と「1,2」は同じものとなるので、この図には片側の「1,2」のみ記される。
表や樹形図の利用
次の問に答えよ。
- 1から4の目が書いてある正四面体のさいころを2回振り、出る目の順列を考える。2つの目の和が5となるのは何通りか。
- 1から4の目が書いてある正四面体のさいころを2回振り、出る目の組合せを考える。2つの目の和が5となるのは何通りか。
- 1から4までの数字が書いてある4枚のカードから、連続して2枚のカードを引く。はじめに引いたカードの数字が、あとに引いたカードの数字より小さくなるのは何通りか。
- 1から4までの数字が書いてある4枚のカードから、連続して2枚のカードを引く。2枚のカードの数字の和が5以上となる組合せは何通りあるか。
順列か組合せなのかを考えて、表や樹形図でまとめてから数える。以下の解答では、表でまとめた場合の解答である。樹形図についてまとめた場合には、右の図を参照のこと。数える樹形図の枝にはチェックマーク✓が入れてある。
下の表で、和が5になるものを数えればよい。網掛けの部分を数えて、4通り。
123411,12,13,14,121,22,23,24,231,32,33,34,341,42,43,44,4下の表で、和が5になるものを数えればよい。網掛けの部分を数えて、2通り。
123411,1−−−21,22,2−−31,32,33,3−41,42,43,44,4下の表で、はじめに引いたカードの数字が、あとに引いたカードの数字より小さくなるものを数えればよい。網掛けの部分を数えて、6通り。
12341−2,13,14,121,2−3,24,231,32,3−4,341,42,43,4−下の表で、2枚のカードの数字の和が5以上となるものを数えればよい。網掛けの部分を数えて、4通り。
12341−−−−21,2−−−31,32,3−−41,42,43,4−