数学I 第2章 関数と方程式・不等式 — 2次方程式と2次関数
2次方程式とは
2次方程式とは
与えられた2次方程式を満たす
2次方程式の解法
因数分解を利用した解法
2次方程式
注 ここでいう「
または 」とは か の一方でも成り立てばよい(両方でもよい)という意味である。通常の会話における「または」は、「どちらかが正しく、残りは間違い」の意味であることが多い。しかし、数学における「または」は「少なくともどちらかが正しい(両方とも正しい場合を含む)」の意味で使われる。「または」の扱いについては、FTEXT数学Aにおいて詳しく学ぶ。
なお、「または」はカンマ「
2次方程式
左辺を因数分解すると、2次方程式は
一般に、実数
この2つの式は、1次方程式であり、それぞれ解くと
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次の2次方程式を解け。
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- 左辺を因数分解して
- 左辺を因数分解して
- 左辺を因数分解して
- まず、式を整理すると
となるので、左辺を因数分解して - 両辺を
倍すると となるので、左辺を因数分解して
2次方程式
の左辺が因数分解できる場合はこの解法で解こう。因数分解の訓練にもなるし、複雑な計算なしに解くことができる。
2次方程式の解の公式による解法
2次方程式
では、どのように変形すれば
『2次方程式の解法』の例題では、因数分解を利用して解いた2次方程式
まず、
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以上のように、平方完成を利用すれば、一般の2次方程式を解くことができることがわかった。しかし、2次方程式を解くたびに平方完成を実行していたのでは大変なので、結果を公式化してみよう。

この
次の2次方程式を解け。
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- 解の公式より
- 解の公式より
- 解の公式より
- 解の公式より
が意味をもたないため、答えは解なし。 - 解の公式より
- 方程式の両辺に
を掛けて整理すると 解の公式より
解の公式は暗記して、正確に使いこなせるようにしよう。
の係数が偶数の場合の解の公式
2次方程式
- 具体的な2次方程式
- 一般の2次方程式
このように、
2次方程式
の判別式 は となるので、 の符号だけ判断したいときには、 を考えると計算が少し楽になる。
次の2次方程式を解け。
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の係数が偶数の場合の解の公式より 方程式の両辺に
を掛けて整理すると の係数は有理数にしておくとよい(解の分母を有理化しなくて済む) の係数が偶数の場合の解の公式より 方程式の両辺に
を掛けて整理するとまず の係数は有理数にしておくとよい(解の分母を有理化しなくて済む) の係数が偶数の場合の解の公式より
2次方程式の解の個数
解自体ではなく解の個数だけならば、判別式
2次方程式
のとき、解は2つ存在する。 のとき、解は1つ存在する。
このただ1つの解は重解 (multiple solution) とよばれる。
3.
2次方程式の解の個数
のとき、2次方程式 の解は であり、どちらも に等しい。本来2つあるはずの値が等しくなり、解が重なってしまったので、その解を重解とよぶのである。
2次方程式
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2次方程式
、つまり のとき となり、方程式の解は2つ存在する。 、つまり のとき となり、方程式の解は1つ存在する。つまり重解をもつ 、つまり のとき となり、方程式の解は存在しない。
以上i~iiiより、解の個数は次のようになる。
の と き 個 の と き 個 の と き 個
2次方程式
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2次方程式
、つまり のとき となり、方程式の解は2つ存在する。 、つまり のとき となり、方程式の解は1つ存在する。重解をもつ 、つまり のとき となり、方程式の解は存在しない。
以上i~iiiより、解の個数は次のようになる。
の と き 個 の と き 個 の と き 個
2次方程式の解と因数分解
ここまで、2次方程式の解法が2つあることをみてきたが、その2つを見比べてみよう。
- 因数分解を利用した解法
- 解の公式を用いた解法
上の
一般に、2解α(アルファ)、β(ベータ)をもつ2次方程式
2次方程式
2次方程式の解と因数分解
解を足したら
係数にマイナスをつけたもの、解を掛けたら定数項になると覚えよう。
なお、2次方程式
2次方程式
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これより、
2次方程式と2次関数の関係
2次関数から2次方程式を考える
2次関数
このとき、「共有点の
たとえば、2次関数
このグラフによる
つまり、
2次関数
このグラフによる
この式は簡単には因数分解できないので、解の公式を用いて解を求める。

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判別式
2次方程式

次の放物線の、
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のグラフと軸との共有点 判別式を
とすると なので、 軸と2つの共有点をもつ。 また
2次方程式の解の公式 だから、このグラフと
軸の共有点の座標は となる。 
のグラフと軸との共有点 判別式を
とすると または なので、
軸と1つの共有点をもつ(接する)。 また
だから、このグラフと 軸の共有点の座標は となる。 
のグラフと軸との共有点 判別式を
とすると なので、 軸と共有点をもたない。
2次関数
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2次関数
放物線が
2次関数の決定において、
放物線
さらに、解と係数の関係で学んだことを用いると「方程式
グラフと
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また、この2次関数は
2次方程式から2次関数を考える
次は、2次関数から2次方程式を考えてみよう。「放物線と
判別式
この事実について、もう少し深く考察してみよう。
たとえば、2次方程式
なぜなら、この
いま、この2次関数
実際、この2次方程式を因数分解してみると
次の空欄に適当な数字または文字を入れよ。
2次方程式
ここで、上の2次方程式の「左辺を
なぜなら、この
いま、この2次関数
実際、2次方程式

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以上のことから、次のことがまとめられる。
2次方程式
判別式

連立方程式と関数
曲線の交点
放物線
のときより のときより
であるので、交点の座標は
放物線
- 直線
との交点を求め、と のグラフを描け。 - 放物線
との交点を求め、と のグラフを描け。 - 直線
との共有点が1つであるように、の値を定めよ。また、そのときの と のグラフを描け。 - 放物線
との共有点が1つであるように、の値を定めよ。また、そのときの と のグラフを描け。
解答を見る
と の交点の座標は、連立方程式 の解に一致する。 の左辺に を代入してこれを解くと

となる。
のとき のとき
であるので、交点の座標は
グラフは。右図のようになる。
2.
の左辺に を代入してこれを解くと

となる。
のとき のとき
であるので、交点の座標は
グラフは、右図のようになる。
3. 2つのグラフの共有点が1つであるには、連立方程式
の左辺に を代入して
となる。
の係数は である。
このとき、直線

また、
つまり、グラフは右図のようになる。
4. 2つのグラフの共有点が1つであるには、連立方程式
の左辺へ を代入して
となる。

4-iのグラフ のとき放物線
を表す式は となる。と の共有点は、再び連立方程式 を解いて 。グラフは、右図のようになる。

4-iiのグラフ のとき放物線
を表す式は となる。と の共有点は、再び連立方程式 を解いて 。グラフは、右図のようになる。
放物線と直線、放物線と放物線の共有点が1点のとき、その2つのグラフはその点で接するといい、その共有点を接点という。
たとえば上の例題の3では、直線
元記事: http://www.ftext.org/text/section/64(取得日 2026-08-07)
最終更新: 2026-08-08
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